主にトルコ~スペイン、フィンランド までの欧米映画でシネフィルが見てそうで自分が見たい映画をまとめました。
1930~1940年代
映画が生まれてからしばらく経って、様々な手法が確立されていった時代。
トーキー(音声のついた)映画が発明されて、無声映画がなくなりました。
第二次世界大戦の前後でも大きく映画が変わります。
戦後のイタリアではネオリアリズモが大きな潮流となります。
* ネオリアリズモ
イタリアで起こった、WWIIのファシズムへの抵抗から生まれた人々の生の現実をドキュメンタリー調で撮った映画群
1950~1960年代
家庭用テレビが発明される前の映画の黄金期から衰退の始まり。
フランスではヌーヴェル・ヴァーグが起こって、フランス映画の様相を大きく変えます。
アメリカでは1960年代後半からアメリカン・ニューシネマと呼ばれる作品が作られるようになり、それまでのハリウッド映画とは異なる主題を扱い始めます。
ソ連ではスターリン批判が起こったことにより、社会主義リアリズムの枠外の作品も撮影されるようになります。
助監督等の下積み経験のない若い監督たちによる、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性を持った一連の作品
* アメリカン・ニューシネマ
1960年代後半から1970年代半ばにかけてアメリカでベトナム戦争に邁進する政治に対す若者層を中心とした反体制的な人間の心情を綴った映画作品群
1970~1980年代
ネオリアリズモの迫真性や、ヌーヴェルバーグの新規性などが失われた時代、さらにテレビの普及によってもたらされた映画の衰退のなかで、さらなる新しい手法・展開を模索します。
参考文献
狩野良規「ヨーロッパを知る50の映画」国書刊行(2014)