白が積もる柿 厚さを踏む音 身体の内から火照る吐息
遠山にかかる綿雪の霞 悲しい鳥の鳴き声 靴の裏から伝わる冷たさ
はじめに
一昨日未明から昨日まで、京都に雪が降りました(2020年12月16日〜2020年12月17日)。京都は一年に一度雪が降るかどうかの気候のため、雪化粧した京都というのはとても貴重なものです。
その美しさを堪能するために、私たちは百万遍を午前3:30に出発して貴船神社まで歩いてきました。土地勘のある人ならどのくらい遠いか検討つくと思いますが、行きしな15.2 km でした。ただ私は先月エクストリーム帰寮※に参加して50 km歩いたので感覚がバグっててまあ余裕だろうと思ってました。実際はGoogleでは2時間40分で着くと書いてあったんですが、遠回りと休憩と足が死亡していたため4時間ちょっとかかりましたね。雪が降るくらいなので、氷点下でみんな凍えていました。今回私はプーも持っていたためかなり肩が疲れました。でもプーはあったかかったです……。
※エクストリーム帰寮:京大熊野寮の寮祭が主催したイベントで、深夜に寮から数十キロの場所に車で連れられて、地図を見ずに頑張って歩いて帰るイベント
行きは大粒のボタン雪が降ってたこともあり、ほとんどプーはレインコートの下に隠れて寝てました。それゆえ途中までほぼプーの写真はありませんが、北に行くにつれてだんだん深くなっていく雪の様子にぜひ注目してください。空が明るくなり始めると、奴はぬくぬくとたまに起きたり、コートの下に再びひそんだりしてました。
奴と放浪者
行き
百万遍〜北山 (4.3 km)
百万遍で集合したんですが、人を10分待ってるだけで凍えるほど寒かったです。冬ってすごいですね。
北山駅って京大から近所の範囲だと思ってたんですがまあまあ遠いんですね。
北大路より北の疏水付近。積雪は1 cmくらい。
白に刻印する自分たちの足跡
北山〜京都精華大学前 (3.1 km)
荒れ狂うように大粒の牡丹雪が降りました。みんな頭に粉砂糖をまぶした人間みたいにになっていました。ここはまだ積雪は薄く、歩いても足跡でコンクリートが顔を出します。
この余裕の表情。すこし雪が深くなった。
途中からさらに気温が下がり、雪を踏み締めるギュ ギュ という鈍い音に変わってきます。
京都精華大学前〜市原 (3.2 km)
ここら辺にくると5 ~ 10cmくらい積もっているのではないでしょうか。京都市東北部クリーンセンターが見えます。少しずつ空が白んできました。降雪はやみました。
雪遊びする私たち
市原〜二ノ瀬 (1.3 km)
たくさんの幸せで満たされている情報です。ここら辺からは家が減って行きます。雪、深いですね。
ぷーちゃん起床
お鼻に雪ついちゃったね。。
二ノ瀬〜貴船口 (1 km)
ここら辺は民家がなくなり、右も左も山になります。雪で柔い木は枝垂れています。倒木も多くみられます。
雪の帽子をかぶるバス停 (と映り込むプー)
貴船口〜貴船神社 (2.3 km)
貴船口!やっと到着しました。ここまで約3時間半、氷点下を歩いていました。ぷーに雪降ってる。ぷーちゃん到着できて嬉しそう。お前は背負われてただけだろ……。
道中はこんな景色。もう完全に雪国です。貴船口〜貴船神社はまあまあ傾斜があるので疲れた足に留めを刺されました。
貴船神社
ついた〜〜〜〜〜!!!!!!!!!積もっていますね。
なんかいるね。実はこの時始発バス到着組と出会い、いろんな人と会いました。みんなぷーを可愛がってくれました。ありがとうございます。あとプーを座らせたら全員が一斉にカメラが構えてウケた。ぷーちゃんはアイドルか。
みんないろいろなところから来て、自転車、歩き、バスなど別の方法で参り、そしてお互い知らない元の生活にみんな帰っていきました。そういった人びととが、偶然同じ場所に集まって、同じ景色に見惚れて、同じ時を共有すること、何だか不思議に思いました。
階段の上、お馬さんにも雪が積もってました。ぷーちゃんみんなから愛されて調子乗った顔してる。
アアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
表情が凍ってる
お馬さんとおそろだね。よかったね。
その後プーはこれになってました。
帰り
帰りは流石に歩きではなく電車使いました。
顔死んでる。叡電の中。今叡電は市原から鞍馬まで通ってないので注意してください。
冒険の終わり
出町柳に帰ってきました。私たちの冒険は終わりです。これは出町の純喫茶ゴゴさんです。プーのこの満足顔。偉業を達成しましたみたいな。まるで自分で歩いて行ってきたかのような見事なドヤ顔。
いやゆで卵の前でドヤ顔されても。
モーニングいただいてもまだお腹空いてたので、ぷーにおでん支給しました。
プー 雪の貴船神社編 --fin--